一つ上の投資家を目差して

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シャープは鴻海から資金援助を受けるかあるいは産業革新機構から支援を受けるかの話が話題になっていますが、そういったのは気にせず本日もシャープの比較分析をしていきます。

 本日は貸借対照表の流動資産を比較します。
◆資産の部
貸借対照表の資産の部には企業の現金や工場のどの設備が記載されています。
この資産の部の現金や固定資産の構成比や成長性を見ることでその企業の戦略や競争力を測ることができます。

◆流動資産
流動資産は資産の部の中で現金への換金性が高い資産の総称です。一般的に現金・売掛金・棚卸資産の3つになります。
現金は企業活動において最も重要な資産です。業績が順調ならば現金は年々積み上がっていきます。注意しなければならないのが競争力の低い企業は現金の比率が低い傾向にあり、そして競争力が高い企業も同じく現金は少ない傾向にあります。これは莫大な収入を基本的に投資か配当に回しているからです。
売掛金は単独では競争力の判断にはなりませんが、他企業と比較すると競争力の目安になります。
棚卸資産は倉庫にある販売前の製品のことです。棚卸資産の推移で急増したり、急落したりすると大量の在庫の発生と処分を行った可能性があり、厳しいビジネス環境におかれているかの目安になります。

シャープ 百万円
シャープ 資産の部

シャープ 資産の部 グラフ

上図グラフの折れ線グラフは積み上げ式です。

シャープは総資産のうち平均約56%が流動資産であり、うち現金・売掛金・棚卸資産・その他流動資産がちょうど等分する形で推移しています。よくニュースなどでは過剰な在庫が~という記事を読みますが俯瞰して見ると劇的な変化が無いように見えます。多分企業努力と在庫処分した結果でしょう。
流動資産はあまり変化がありませんが、固定資産はかなり変動しています。2005~08年までに約3600億円分増加しているのに対し、ピークの2008年から約7600億円分の資産つまり約53%固定資産が減少しています。この増減はニュースで話題になった堺工場への投資と売却が影響していると思われます。
巨額の投資と売却をした割には現金の変動が少ないですが、ここら辺の疑問は後々の財務諸表の項目を見ていけば明らかになるはずです。
それ以外の疑問点としてこれほどの固定資産が減少しているのに営業費用に影響していなかったという事実です。今後費用は低下するのでしょうか?

事実13 シャープは固定資産より流動資産が多い
事実14 固定資産が半減しても固定費用は削減できていない

アップル 百万ドル
アップル 資産の部

アップル 資産の部 グラフ


アップルはシャープと比較するとその違いが明らかです。まず流動資産が低くあまり増加していません。増加していないのは棚卸資産です。現金と売掛金は増加傾向で流動資産のほとんどが現金と売掛金で構成されています。棚卸資産が少ないのは需要のある製品のみを市場に投入しているのと在庫を作らない仕組みがあるのかもしれません。
次に固定資産ですがこちらは年間35%の増加率に達し、総資産の7割を固定資産が占めています。もっとも固定資産のほとんどが長期有価証券なのですが、詳しくは次回以降の固定資産の分析で考察します。
面白いのは10年前に流動資産がほとんどで固定資産は全体の10%ほどだったということです。
一般的に総合家電メーカーは固定資産が多く、専業ファブレスメーカーは固定資産が少ないのですが、アップルに関してはあてはまらないようです。

サムスン 百万ウォン
サムスン 資産の部

サムスン 資産の部 グラフ


サムスンはシャープと似ていて総資産のうち約50%が流動資産です。違いはしっかり稼いでいるので総資産が増加していることです。
現金は最近保有率が急増しています。現金が急増している理由としては1.今後の成長に不安があり現金を貯める判断を行った。2.魅力的な投資案件が無く現金が積み上がっている。3.企業規模の拡大に合わせて現金保有率を上げている。4.長期的な戦略に基づき財務活動から現金を増加させている。が挙げられます。現金の増減に関してはキャッシュフロー計算書で詳しく分析するのでここでは急激に増加している程度の認識でかまいません。
売掛金と棚卸資産は企業規模に合わせて増加しています。3つの流動資産のうち棚卸資産が一番少ないです。アップルほどではありませんが在庫を少なくする努力をしていると思われます。

◆3社の比較
百万ドル
ドル建て流動資産比較

ドル建て総資産比較

(1ドル=117円、=1,215ウォン:2016/1/17現在)

3社の資産推移をドル建てで比較すると2012年からアップルが最も企業規模が大きいことがわかります。3社を比較するとシャープで騒がれている堺工場への巨額投資という案件が世界規模だとほぼ誤差レベルの問題だという悲しい現実があります。
2005年はシャープとアップルはほぼ同じ規模でしたが、損益計算書でも見た通りコストパフォーマンスが違うのでそれが10年間の成長率として表れていると思われます。
サムスンは急成長したイメージがありますが、もともと巨大企業で10年間の成長率もどちらかというと堅実な成長に見えます。(あくまでアップルと比べるとそう見えるだけですが・・)

本日はこの辺で一区切りし、次回はさらに各項目を詳細に分析していきたいと思います。
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