一つ上の投資家を目差して

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シャープと比較会社の損益計算書を2005年から2015年の推移を調べます。また、各項目から経営指標を算出し定量的な経営力を評価します。(サムスン電子は2015年分がまだ出ていないので2014年までのデータで比較します)

 本日は損益計算書の営業費用である一般管理費と研究費を比較します。
◆営業費用/一般管理費/研究管理費
どれほど高い粗利益率を有していても営業経費、いわゆるコストが増大すると企業は長期的な競争力が低下します。
企業のコストの比率とその推移を見れば企業の問題が理解できます。
一般的に一般管理費(SGA費)が売上総利益の80%を越えていると高コスト体質で売上が減るとすぐに赤字に陥ってしまいます。また研究開発費(DEV費)の比率が高い企業は常に新製品を市場に投入しないと市場シェアが確保できない業界に属しているといえます。

◆シャープ
単位:百万円
シャープ 営業費 比率

シャープ 営業経費

シャープ 各費用比率


シャープの売上総利益と営業費から営業費比率がわかります。2005年から2008年まで営業経費率は平均74.4%と80%を下回っていますが高コストぎみだといえます。10年間では平均94.8%になります。2009年から営業経費が売上総利益を上回り4回赤字に陥っています。
売上総利益の3年間の増加率は9.2%に対して、SGA費は年間10.1%の増加、そして研究開発費は9.8%の増加と売上総利益の増加率を若干上回っています。調子のいい年ですら利益よりコストの増加が若干高いことからコスト管理ができてない可能性があります。
事実4 営業経費は高く経営不振後でも低くできない
事実5 コスト管理ができていない可能性が高い

◆アップル
単位:百万ドル
アップル 営業費

アップル 営業経費

アップル 各費用比率

アップルは売上総利益に対するSGA費(一般管理費)とDEV費(研究開発費)が10年間で低下しています。2005年は59.2%と高めでしたが、年々低下し2015年には24%程度にコストを抑えています。理由はわかりやすく利益の成長率に対してコストの増加率がとても低くなっているからです。
売上総利益の成長率が年率36.9%に対してSGA費が年率22.7%の増加率、研究開発費が年率31.2%の増加率に抑えています。

事実6 一般論と違いアップルは低い研究開発費で高い競争優位性を築いている

◆サムスン
単位:百万ウォン
サムスン 営業費

サムスン 営業経費

サムスン 各費用比率

サムスンは、売上総利益に対する一般管理費の占める割合は平均65%と、シャープと比べると低くコストを抑えています。
売上総利益の増加率は年間13.3%に対してSGA費の増加率は年間12.9%と多少は抑えています。
サムスンの開発費ですがどうやら2010年以降に会計手法を変更しているようなので過去との比較に関して正確性が少々欠けます。それでも増加率は約12.1%と抑えています。あくまで参考程度で見ていただければ幸いです。

◆3社の比較
(1ドル=117円、=1,215ウォン:2016/1/17現在)
ドル建て一般管理費
ドル建て一般管理費

ドル建て一般管理費 グラフ

ドル建て一般管理費 比率

一般管理費の額は各企業の規模が違うので費用も違いますが、売上総利益に対する比率で見ると2005年は約47%で3社ともほぼ同程度です。その後アップルは年々低下し、シャープとサムスンはコストを低下ができず苦労しているようです。またシャープに関しては経営不振に陥っているので2008年までの比率以外は参考程度で見たほうがよさそうです。
事実7 10年前は売上総利益に対する比率は3社同じだった

ドル建て研究開発費
ドル建て研究開発費

ドル建て研究開発費 グラフ

ドル建て研究開発費比率 グラフ

比率で見ると最も利益を研究開発費に充てているのは約25%のシャープです。次いでサムスンが22%を研究費に充てています。アップルは両社の半分以下の約9%を開発費に充てています。
よくサムスンは日本の技術者を引抜いて研究開発費を抑えているといわれていますが、シャープとアップル以上の開発費を投入しているようです。
事実8 3社の中で最も開発費が高いのはサムスン、比率で高いのはシャープ

3社の粗利と営業費まとめ
3社比較まとめ

3社の粗利益率と管理費比率から以下のことがわかります。
1.シャープは粗利益率が低い価格競争に陥り、営業コストが高くなっている
2.サムスンは粗利益率が高く価格競争を避けているが、営業コストが高くなっている
3.アップルは粗利益率が高く価格競争を避けて、営業コストを低く抑えている

◆ちょっと考察
シャープとサムスンが高コストなのは総合家電メーカーだからだと推測できます。
アップルだけが低コストなのはコストパフォーマンスに優れた専業メーカーだからだと思われます。
2015年にはアップルは少ない製品数にシャープの約6倍以上の開発費を投入していることがわかります。アップル並みの開発力を

3社のおおざっぱな比較はできましたが、シャープがコストをほとんど削減できていないのに違和感を抱きます。ですので次回もシャープの営業費用を分析します。
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