一つ上の投資家を目差して

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シャープと比較会社の損益計算書を2005年から2015年の推移を調べます。また、各項目から経営指標を算出し定量的な経営力を評価します。(サムスン電子は2015年分がまだ出ていないので2014年までのデータで比較します)

 本日は損益計算書の最初の項目である売上高と売上総利益そして経営指標となる粗利益率を比較します。
◆売上高
【ドル建て各社売上総利益推移】 単位:百万ドル
ドル建て売上高比較

ドル建て売上高比較2

シャープの売上高は10年間でほぼ成長せず横ばい状態です。平均約0.9%の成長率です。
その中で2005年から2008年の3年間は平均約10.4%成長していました。
アップルの売上高は10年間で年率約32.6%成長しています。
サムスンの売上高は9年間で年率約11%成長しています。

事実1 2008年まではシャープとアップルは売上高の規模は同程度だった。成長率はサムスンと同程度だった。
(為替は現在の値を基にしているので当時を知る人は認識に差が生じるかもしれませんがその辺はご了承下さい)
(1ドル=117円、=1,215ウォン:2016/1/17現在)

◆売上総利益
ドル建て各社売上総利益推移 単位:百万ドル
ドル建て売上総利益比較

ドル建て売上総利益比較2

シャープの売上総利益は年平均-3.9%の低下をしています。
2008年までの3年間は年平均9.2%の成長です。売上高の10.4%成長に対して-1.2%の差があります。このことから売上規模の拡大とともに効率が悪くなっている可能性があります。(もっともデータが足らないので確証はありません)
アップルの売上総利益は10年間で年率約36.9%成長しています。売上高成長率との差は4.3%でシャープとは逆に規模の拡大とともに効率が良くなっています。
サムスンの売上総利益は年率約13.3%成長しています。売上高成長率との差は2.3%でこちらも規模の拡大とともに効率が良くなっています。

◆粗利益率
売上高によりその企業の成長率と規模を把握することはできるが、競争優位性を確認することはできません。
売上高、売上原価、売上総利益は単体の推移ではその企業の経営力を測ることは難しいですが、売上総利益/売上高=粗利益率は企業の競争優位性の有無を調べるうえで有益です。
粗利益率は一貫して高いほうが競合企業より有利であるといえます。目安として粗利40%以上は競争優位性を有していて、40%以下は競争の厳しい経営環境下にあり20%以下に至っては過当競争により持続的な成長が見込めないといわれています。

【シャープ】 単位:百万円
シャープ粗利益率

シャープ粗利益率2

シャープの粗利益率は過去10年間の平均は18.5%と低く、厳しい競争に巻き込まれていることがうかがえます。2005年から2008年の間だけでも22.6%と当時ですら決して高いとは言えません。売上高維持より粗利益率の改善のほうに力を入れたほうがいいかもしれません。

事実2 シャープは売上高の維持をしているが当初から粗利益率は低く競争優位性を有しているとは言えない。

【アップル】 単位:百万ドル
アップル粗利益率

アップル粗利益率2

アップルの粗利益率は10年間で平均36.6%と高く、近年は40%を越えることもあります。この数値からも年々効率が上がっているのがわかります。
経営者が変わった後の2013年に一時的に低下していますが理由は不明です。

【サムスン】 単位:百万ウォン
サムスン粗利益率

サムスン粗利益率2

サムスンの粗利益率は10年間で平均32.7%とアップルに次いで高く、一時は40%付近にまで達しています。

【各社粗利益率】
各社粗利益率推移

事実3 海外企業は規模の拡大とともに効率がよくなっている。

海外2社は厳しい競争下でも競争力を高め粗利益率は40%に近付いています。対称にシャープは利ザヤが低下し10%台に落ち込んでいます。この違いはなぜでしょうか?考えられるのはこの2社が顧客に直接販売をしていないことが影響していると思われます。ご存知の通りアップルとサムスンはスマートフォン戦争により熾烈な戦いをしていました。にもかかわらず粗利は順調に上昇傾向にあります。これはスマホ本体の価格がどれほど高くても、通信会社による実質料金無料プランなどにより買い支えているからだと思われます(海外でも実情は同じはずです)
結果としてこの2社は安易な価格競争ではなく特許訴訟合戦によるバリューチェーンの直接破壊を決行しました。がシャープとの比較においてあまり関係ないのでこの辺で割愛します。

◆ちょっと考察
シャープは他の競合と比べて粗利が低く、リーマンショックから5年以上経っても改善できていません。比較企業とは別企業と価格競争に陥っている可能性がありそうです。
海外2社はこれまでは上手く価格競争を回避しながら粗利を上げています。
シャープの粗利益率の低さが後々の経営指標や経営方針・戦略などの選択肢の幅に影響を及ぼす可能性があります。

次回は営業費用を調べます。
・・・あれこの調子だと全部終わるのに何か月かかるだろ汗
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